ステップバイステップ: Turnitinの使い方 - 特徴、アカウントなど

Turnitinの利用は、ログイン時、機能使用時、または課題提出時など、どの場合も難しく感じるかもしれません。
この段階的なガイドでは、セットアップから提出までのすべての流れを網羅しており、学生と教師の両方に向けた内容となっています。基本的な操作方法、異なるアカウントの種類、そしてTurnitinを効率的に使いこなす方法を学びましょう.
また、もし機関アカウントを使わずにTurnitinのレポートを体験してみたい場合は、T-detectorを利用して論文のスコアを素早くチェックしてみてください!
さあ、始めましょう!
Turnitinアカウントの取得方法
Turnitinとは?
Turnitinの具体的な使い方に入る前に、まずはTurnitinが何なのかを確認してみましょう.
Turnitinは、オリジナリティやAI作成の文章をチェックすることで学術的な誠実性をサポートするために設計された高機能ツールです。学生の作品を、学術論文、ウェブサイト、各種出版物の広範なデータベースと突き合わせ、類似点や潜在的な剽窃を見つけ出します。このツールは、教育機関で広く利用され、講師が成績評価を行い、学生の作品がオリジナルであることを確認する際に役立っています。
Turnitinの運用プロセス
Turnitinは主に、教育機関と連携して学術的な誠実性を支え、採点プロセスを効率化するために利用されます。Canvasなどのラーニングマネジメントシステム(LMS)に統合されることで、講師と学生の双方が簡単にアクセスできるようになっています。一般的な利用の流れは以下のとおりです:
管理者による有効化: まず、学校の管理者が機関のLMS内でTurnitinを有効にする必要があります.
講師設定: 有効化後、講師はLMS内でTurnitin機能付きの課題を設定できます。締切日、提出可能なフォーマット、下書きの事前チェックの有無など、各種設定をカスタマイズできます。
学生の提出: 学生はLMSを通じて課題を直接提出します。提出された作品は、Turnitinが広大な学術資料、ウェブページ、出版物のデータベースと照合し、類似性を検出します。
レポートの確認: 講師はLMS内でTurnitinレポートを確認でき、類似性スコアや詳細なフィードバックが表示されます.
各種アカウントの権限
Turnitinには、権限が異なる3種類のアカウントが存在します:
管理者アカウント: LMS内でTurnitinを有効化し、機関の設定を管理し、利用状況を監視することができます。
講師アカウント: 課題を作成し、各課題に対してTurnitinの設定を行い、提出作品のオリジナリティレポートを確認できます。
学生アカウント: 主に課題の提出に使用され、講師の設定によっては類似性レポートやフィードバックを閲覧することができます。
登録とログインの方法
通常、Turnitinの登録およびログインは、機関とTurnitinとの契約を通じて管理されています。以下が基本的な内容です:
機関によるセットアップ: 学校は通常、Turnitinと契約を結び、講師および学生がサービスを使用するためのライセンスが提供されます。
LMS経由でのアクセス: 多くの場合、講師と学生は直接Turnitinにログインする必要はありません。統合されたLMSを介し、普段使用している学校の認証情報でTurnitinにアクセスします。
クラスID: 場合によっては、特定のコースや課題にアクセスするために講師から提供されるクラスIDが必要になることがあります。
Turnitinは、一般的に個人での利用はできず、教育機関に所属していないとアクセスできません。個人アカウントは通常提供されないため、教育機関との関係がない場合は利用が制限されます。
学生向け:Turnitinの使い方
では、学生向けのTurnitin機能を詳しく見ていきましょう。もしTurnitinが初めてなら、このツールを上手に使いこなすための基本情報を簡単にご紹介します。
類似度レポート
学生として利用する主要な機能のひとつが類似度レポートです。このツールは、あなたの提出物をスキャンし、書籍、記事、インターネット上のテキスト、そしてTurnitinへの過去の提出物と比較します。レポートはあなたの論文にスコアを付け、他の情報源と一致する部分をハイライトすることで、どこを言い換えるか、または正しく引用する必要があるかを教えてくれます。
さらに、類似度レポートにはAIインジケーターが追加されており、論文の一部がAIツールによって生成または言い換えられたかどうかを裏でチェックしています(常に表示されるわけではありません)。
良いTurnitinスコアとは?
実際、「良い」Turnitinスコアの定義は一律ではなく、所属機関や課題の種類によって異なります。通常、外部情報源との一致がほとんどなく、適切に引用され独自の内容であれば、15%未満の類似度スコアが望ましいとされます。また、AIレポートにおいては低い割合が好ましく、これは内容がAIによって生成された可能性が低いことを示し、学生自身の文章の信頼性を高めるものです。
追加機能
Grading Tools: 教員が一貫性のある明確な採点を行うために使用できるルーブリックや採点フォームが含まれています。
PeerMark: 同級生同士でレビューし合い、課題に対するフィードバックを交換することで、学習や編集スキルを向上させます。
Draft Coach: 最終提出前にドラフトをブラッシュアップするのに最適で、早期に誤りを見つける助けとなります。
Class Calendar: すべての重要な締め切りやクラスのお知らせを確認できます。
Discussion Boards: 講師が設定したテーマやコース内容について意見交換できる場所で、協力的な教室環境を促進します。
クラスIDでログインする方法
Turnitinのウェブサイトにアクセス: ブラウザを開いて、Turnitinのメインページへアクセスしてください。
アカウントを作成: ページ右上の「Create account」リンクをクリックしてください。
アカウントタイプを選択: 表示されるオプションから「Student」を選んでください。
クラスIDを入力: 講師から提供されたクラスID(登録キーやパスワードが同時に通知される場合もあります)を入力してください。
詳細を入力: メールアドレス、希望するパスワード、その他の必要な情報をフォームにご記入ください。
利用規約に同意: Turnitinの利用規約を読み、同意のチェックボックスにチェックを入れた後、「Create Profile」をクリックしてアカウント設定を完了してください。
クラスIDがなくてもTurnitinレポートを取得する方法
場合によっては、特定のクラスに所属していなかったり、クラスIDが無かったりする状況で、自分の論文の独自性を確認したいことがあります。しかし、Turnitinは機関との提携を重視しているため、個人利用向けのアカウントは通常提供していません。
T-detector Turnitinデテクターの使い方
Turnitinに似た盗用チェックツールをお探しなら、T-detectorが有力な代替手段となります。以下に、このサービスの利用手順を示します:
T-detectorのウェブサイトにアクセスする
チェックしたい文書をアップロードする
ツールが文書を解析し、類似度スコアとAIパーセンテージを含む詳細なレポートが生成される
レポートに記載のフィードバックを入念に確認し、その情報をもとに論文の修正を行い、最終提出がオリジナルであり、すべての引用元が正しく明記されていることを確認する
教員向け: Turnitinの利用方法
Turnitinは、教員が学術の誠実性を守り、採点を効率化するための各種ツールも提供しています。ここでは、これらの機能を最大限に活用する方法をご説明します。
教員向け基本機能
盗作チェッカー付き課題: この機能では、類似性レポートを生成して、潜在的な盗作の有無やAI生成コンテンツをチェックできます。学生の提出物のオリジナリティを評価するためのシンプルなツールです。
Turnitinフレームワークを利用した採点課題: Canvasなどの学習管理システムを利用している場合、Turnitinを完全に統合して、PeerMark、QuickMarks、Feedback Studioなどの高度な機能を活用できます。これにより、Canvas内で直接詳細なマーキングや包括的な採点を行い、作業の効率化が図れます。
ログイン方法
通常、学習管理システム(LMS)にログインすると自動的に教員用のTurnitinアカウントが作成されます。ログインに問題がある場合は、大学のIT部門またはサポートセンターにご連絡ください。
基本的なTurnitin盗作チェックの有効化方法(Canvasの場合)
Canvasで盗作チェック機能を有効にするためには、以下の手順を実施してください:
課題の作成: Canvasのコースにアクセスして、新しい課題を追加します。
提出タイプの設定: 『オンライン』を選び、『オンライン入力オプション』で『テキスト入力』または『ファイルアップロード』を選択します。
Turnitinの有効化: 『盗作レビュー』セクションで『Turnitin』を選択します。
課題設定の完了: 締め切りや指示などの詳細情報を追加し、課題を保存または公開します。
課題が学生に公開される前に盗作チェックを有効にしておく必要があります。後から有効化することはできません。
類似性 & AIライティングレポートの利用方法
Turnitinは、他の情報源と一致するテキスト部分を強調表示し、パーセンテージベースの類似性スコアを提供します。
さらに、AIライティングレポートは、エッセイ作成ボットやChatGPTのような高度な言語モデルによって生成されたコンテンツを含む可能性のある提出物の検出に役立ちます。
このレポートを効果的に活用するには、以下の手順を踏んでください:
レポートの確認: 学生が課題を提出した後、LMSの課題ダッシュボードから類似性レポートを開きます。
レポートの分析: 強調表示された部分を確認し、各一致の文脈を理解します。レポートには、過去の学生の論文、学術出版物、ウェブ上のコンテンツなど、マッチしたテキストの情報源が詳細に示されています。
AI兆候の確認: レポートには、テキストのどの部分がAIによって生成された可能性があるかを示すパーセンテージスコアが表示されます。また、AIによって言い換えられた疑いのある部分も強調表示されるので、これらをチェックして、AI生成コンテンツが学校の学術ポリシーに沿っているかを判断してください。
盗作の評価: 類似性スコアと強調表示された部分を基に、引用が適切に行われているか、あるいは盗作の疑いがあるかを判断します。
このレポートはあくまでも初期のスクリーニングツールとして利用し、疑問点があれば学生と対話して、提出プロセスや意図を確認してください。
Turnitinを教育ツールとして活用する方法
Turnitinは、学生がオリジナリティの大切さや正しい引用方法を学ぶための有用な教育ツールです。課題設定時には、
学生にレポート閲覧を許可する: 学生が自分の類似性レポートにアクセスできるようにします。
レポート生成のタイミングを管理する: レポートが生成・公開されるタイミングを、提出直後、締め切り後、または採点後から選べるように設定します。
Turnitinでの提出方法
1. 課題からログインして提出する方法(学生向け)
学生の場合、Turnitinを利用した課題の提出は、Canvasなどのコースに統合されたLearning Management System (LMS)上で行われます。以下に、その手順を簡単にご説明します:
LMSにログインし、該当するコースにアクセスします。
Turnitinでの提出が必要な課題を選択します。
画面上の指示に従って文書をアップロードしてください。その後、Turnitinが提出物を解析し、教員が設定したオプションに応じた類似性レポートが生成されます。
2. 教員が学生に代わって提出する方法(Canvasの例)
Canvasなどの一部のLMSプラットフォームでは、通常、教員が学生に代わって最初の提出を行うことは認められていません。しかし、Canvasの高度な(LTI)統合を利用すれば、既に学生が初回の提出を完了している場合、教員が再提出を行うことができます.
手順:
課題の受信箱にアクセス: 学生の元の提出物を見つけます。
オプションメニューを開く: 通常、学生の提出項目の右端にあります。
「Upload」を選択: 表示される指示に従い、ファイルをアップロードして既存のファイルと置き換えます。
3. 学生の論文を直接Turnitinに提出する方法
LMS上での課題提出が利用できない場合や、期日後にメールなどで論文が提出された場合、教員はTurnitinのウェブサイト上にあるQuick Submit機能を直接使用できます:
Turnitinのウェブサイトにアクセスし、ログインしてください.
まだログインしたことがない場合は、機関のメールを使って「Forgot Password」機能でパスワードを設定する必要があるかもしれません。
ログイン後、アカウント設定からQuick Submit機能を有効化してください。
Quick Submitオプションを使って、学生の文書をアップロードします.
これにより、LMSの課題に依存しない盗用チェックが実施できます。
追加の注意事項
アカウント設定: Turnitinへのログインで問題が発生した場合や、アカウントが存在しない場合は、所属機関のITサポートまたはTurnitin担当者にお問い合わせください。
Turnitin初回利用時: 初めてTurnitinを使用する際は、パスワードの作成が必要な場合があります。一部の機関ではLMSを通してTurnitinが設定されるため、直接アクセスするためのパスワードが自動で設定されないこともあります。
詳細な手順や各プラットフォームでのTurnitinの機能については、こちらのTurnitin公式ガイドをご参照ください: https://guides.turnitin.com/hc/en-us/sections/21850440491405-Submitting-to-Turnitin
iThenticate 対 Turnitin
iThenticateとは?
iThenticateは、主に研究者や出版社が出版前に文書の独自性を確認するために利用する剽窃検出ツールです。学術コンテンツやウェブページの大規模なデータベースに対して提出物をスキャンすることで、意図しない剽窃がないことを確認できます。
Turnitinの代わりにiThenticateを使用できますか?
いいえ、iThenticateは対象となるユーザー層と機能が異なるため、Turnitinの直接の代替品にはなりません。iThenticateは研究者や出版社が学術論文の独自性を検証するために特化しているのに対し、Turnitinは教育機関向けに設計され、剽窃検出だけでなく採点や授業管理の機能も提供しています.
さらに Turnitin ガイド:
こちらでは、Turnitinの使い方に関する多様なガイドをご利用いただけます。管理者、教師、学生の皆様向けで、LMSと連携している場合も、単体でご利用の場合も対応しています。
よくある質問
Turnitin をバイパスするには?
もし Turnitin のスコアが高く表示された場合は、引用や出典が正しく記載されているかを確認するために、類似性レポートをよくチェックしてください。また、AIが生成した部分については、自分自身の言葉や考えに置き換えるように修正しましょう。
Turnitin の20%というスコアは問題ないですか?
Turnitin の20%の類似性スコアは、文章の20%が他の情報源と一致していることを示しています。その許容度は、一致した内容の文脈や、所属機関の規定により異なりますので、必ず照合された部分を確認し、適切に引用または言い換えがされているかチェックしてください。
Turnitin の利用は無料ですか?
いいえ、Turnitin は無料ではありません。これは教育機関が購入して利用しており、料金は製品の種類、教員数、学生数、提供されるサービス内容などにより変動します。
作品提出前に Turnitin を使用することはできますか?
基本的に、学生は担当講師が指定した課題を通じて作品を提出する仕組みになっています。しかし、許可があれば、学校や講師の判断で、再提出や修正課題を利用してドラフトチェックとして Turnitin を活用することも可能です。また、T-detector のような専門のツールを試すという選択肢もあります。
結論
これで、Turnitinを効果的に活用するためのガイドは終わりです.
今回、Turnitinの各種機能を紹介し、さまざまな目的での使い方について解説しました。これらの機能を十分に理解し、適切に利用することで、学術活動をより充実させつつ、誠実さを保つことが可能となります。
学生の方も講師の方も、この情報が皆さまのお役に立てれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!